シルバー人材センター 山田君代 さん

三保で出会い三保で生きる

現在の活動は

 シルバー人材センターからの紹介で、主に家事援助の仕事をしています。これまで病院の付添いや特別養護老人ホームでの見守りをしてきました。

シルバー人材センターとの初めての出会いは

 以前は医療関係の施設に勤務していました。これからますます高齢化社会が進み、2035年には3人に1人が65歳以上になります。当時の私は、自分の仕事を通してそんな近い将来を憂慮し、「これから増加していく高齢者を応援したい、逆に私が高齢者になったときは助けてもらいたい」という思いを抱き、高齢者への接遇について勉強しながら勤務していました。
 退職後、60代半ばの頃のある日、いつものように三保の海岸づたいに散歩していると知人の男性が草むしりをしていました。ボランティア活動だと思い、手伝おうと声を掛けたところ、「ボランティアではないよ、僕らは仕事で来ているんだよ」と思いがけない言葉が返ってきました。それがシルバー人材センターとの出会いでした。
 空気のいいところで仕事ができれば体にもいいし、私も海岸清掃をしてみたいと思い、すぐにシルバー人材センターに会員登録しました。登録してから3日後に仕事の紹介があり、私のシルバー人材センターでの活動が始まりました。

シルバー人材センターに携わってからの変化・成長は

 シルバー人材センターの紹介で特別養護老人ホームでの見守りの仕事をしていたころは、体の不自由な方や寝たきりの方たちとも関わりました。始めは、こちらから話しかけるだけの一方通行の日々が続きました。
 ちょうどそのころ、コミュニケーションの方法として「傾聴」について勉強を始めたところで、少しずつ傾聴のスキルを見守りの仕事の中で実践していきました。するとある日の本の読み聞かせ中に、以前はただ聞いているだけの様子であった方が目を輝かせて聞いてくれている姿を目の当たりにしました。それは、日々の傾聴がようやく実を結んできた瞬間でもありましたし、同時に達成感が湧いてきました。今でも忘れられない経験です。
 それからは、他のお客様のところでも傾聴のスキルを活かして仕事をしています。今後はシルバー人材センターの中でも傾聴について勉強会を開き、会員に「傾聴」を広めていきたいと思っています。

元気の秘訣は

 「やりたいことは何でもやろう」という思いが私の元気の秘訣だと思っています。
 私はもともと持病で何度か入院していたことがあり、生死をさまよったこともありました。しかし、そんな中でも、講演会を聞き、接遇について伝えることや接遇マナーの冊子の作成など、やり残したことがたくさんあったので、「まだまだ生きなきゃ、病気からも必ず復活してやる」と強く思い、それが今日までの自分の礎になってきたようにも思います。

静岡の好きなところは

 三保が好きです。今月も御穂神社の草むしりのボランティアに行ってきます。年に一度の活動なので毎年極力参加するようにし、感謝を伝えています。
 あと、これまで支えてきてくれた主人にも感謝しています。私が元気がないときは旅行へ連れ出してくれたりと、いつも隣で支えてくれました。

最後にメッセージを一言

 これからも、シルバー人材センターでの活動や傾聴などの勉強を続けながら、仲間づくりをしていきたいと考えています。皆さんも参加してみませんか?一緒に活動できることを楽しみにしています。

PROFILE

山田君代さん(昭和18年生まれ)
・福祉・家事援助の仕事で活躍。
・その他、センターの理事として、主に女性会員の入会促進と、活躍の場を広げるための活動をしている。「傾聴」仲間との勉強会も日課の一つ。

公益社団法人 静岡市シルバー人材センター 本部事務局・東事務所
〒424-0834 静岡市清水区浜田町4番4号
TEL:054-351-1150
FAX:054-351-1349
受付時間:
平日 午前8時30分~午後5時15分
休日:土日・祝祭日、年末年始

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